2023/03/31 21:39
ラクダ革5つの特徴の第2回目です。
【その2 繊維の密度が高い】
ラクダは非常に過酷な環境で生きており、砂漠地帯の乾燥した環境に適応しているため、その皮膚も強靭であることが必要とされます。
また、乾燥が進む環境で生きているため、皮膚に含まれる水分が少なくなることがあります。
そのため、皮膚の繊維の密度を増やし、柔軟性を維持する必要があったのかもしれません。
ラクダの主食は、乾燥地帯で生育する植物や草などの乾燥植物です。
ラクダは、長期間水が不足する環境で生活し、乾燥した植生を食べることができるように適応しているのです。
通常、ラクダは草、サボテン、シダ、アカシア、イチイ、日干しの穀物などを好んで食べています。
また、ラクダは多くの水を必要とせず、一度に大量に食べることができるため、過酷な環境での生存に適しているとされています。
ラクダはサボテンの棘で怪我をしないのか?

ラクダがサボテンのトゲで怪我をしない主な理由は、ラクダの皮膚が厚く、堅い角質層で覆われているためです。
さらに、ラクダの皮膚表面にはムチ状の毛が密生しており、この毛がトゲをはじき飛ばしてしまうことがあります。
また、ラクダはサボテンを食べる前にトゲを取り除くか、もしくはトゲのない部分を選んで食べることがあるため、トゲに直接触れる機会が少ないことも一因となっています。
このように、ラクダが生きるために育んだ皮膚の特性が、繊維の密度が高く柔軟性に富んでいると考えられています。
次回『ラクダ革5つの特徴』【その3 柔らかく軽量】です。お楽しみに!